この記事は、2024〜2025年に私が実際に行った売買の記録です。特定の銘柄の売買をすすめるものではありません。現在の保有はベルーナ100株のみです。
個別株を買う前に「期待値」を計算して、買うかどうかを決める。投資の勉強で学んだこの方法を、2024年の秋から2025年の春にかけて、実際に3つの銘柄で試しました。この記事では、その成績を一覧にして、答え合わせをします。
この記事のまとめ
・期待値を計算して買った3銘柄は、2勝1敗。合計で+22,805円(手数料込み・税引前)
・3銘柄とも、目標株価に届く前に売っていた
・売ったあとに株価が大きく上がった銘柄もあった
期待値の計算方法
買う前に「エントリー(買う価格)・目標・損切りライン・自信度(目標に届く確率の見込み)」の4つを決めて、1株あたりの期待値を計算します。
期待値の計算式(1株あたり)
期待値=自信度×(目標−エントリー)−(1−自信度)×(エントリー−損切りライン)
3銘柄の成績一覧
| 銘柄 | 期間 | 買い→売り | 目標/損切り | 期待値 | 損益 |
|---|---|---|---|---|---|
| サイボウズ(4776) 短期・200株 | 2024/10/4〜10/10 | 2,007円→2,074円 | 2,100円/1,920円 | +3円 | +13,852円※ |
| エクセディ(7278) 100株 | 2025/1/31〜3/19 | 4,576円→4,766.5円 | 5,200円/4,500円 | +341円 | +18,528円 |
| ベルーナ(9997) 800株中700株 | 2025/3/13〜5/16 | 平均約903円→891円 | 1,570円/720円 | +218円 | 約−9,575円 |
| 合計(手数料込み・税引前) | +22,805円 | ||||
※サイボウズは、誤発注で空売りしてしまった分(+1,292円)を含みます。期待値は、実際に買った価格で計算したものです。
サイボウズ:計画どおりに利益確定(+13,852円)
上昇トレンドと自社株買いを根拠に、出来高が多い価格帯を目標にした短期トレードです。計画では期待値+20円でしたが、計画より高く買ったため+3円まで小さくなりました。指値の入れ忘れや誤発注もありましたが、目標の少し手前の2,074円で利益を確定しました。
一方、長期で持っていた500株は、撤退ラインの逆指値で売れた約3週間後に、株価がストップ高になりました。
エクセディ:上方修正のあとに買って+18,528円
買った理由(2025年1月31日)
エクセディは、自動車の駆動系部品のメーカーです。売上の9割がAT・MTなどの自動車用部品で、自動車がなくならない限り、事業の継続性は問題なさそうだと考えました。
きっかけは、2025年1月30日の上方修正です。今期の最終利益の予想を100億円から115億円(+15%)に引き上げ、年間配当も200円から250円に増やしました。
- 1月30日の株価4,485円で、上方修正前の予想EPS 239.27円ならPER18.74倍
- 上方修正後のEPS 274.53円で計算すると、PER16.33倍まで下がる
- 同じPER18.74倍まで評価されれば、株価は5,144円
チャートから決めた目標と損切りライン
| チャート | 当時のメモ |
|---|---|
| 月足 | 右肩上がり。2024年6月の出来高が大きく、そのときの平均取得価格は2,850円ほど |
| 週足 | 右肩上がり。12月20日の週は4,650円ほど、11月1日の週は3,870円ほどで、利益確定の売りをこなしながら上がっているように見える |
| 日足 | 直近で出来高が大きい12月20日(平均4,570円)を超えると上がりそう。11月25日(4,470円ほど)はすでに超えている |
損切りラインは、はじめ10月30日の大きな出来高(平均4,280円)を考えましたが、直近2つの出来高の多いところがどちらも4,480〜4,510円だったので、4,500円にしました。目標は5,200円です。
期待値は+341円
1月31日は、前日の夜間取引(PTS)で4,792円まで上がっていました。4,800円で買う想定だと、目標まで+400円、損切りまで−300円。自信度60%で、期待値は0.6×400−0.4×300=+120円です。
実際には、1月31日に4,576円で100株を買えました。この日の終値は4,815円(+330円、+7.36%)で、上場来高値を更新。出来高をつけて、大きく下ヒゲをつけてからの上昇でした。
| エントリー | 4,576円(メモでは4,579円で計算) |
|---|---|
| 目標 | 5,200円(+621円) |
| 損切りライン | 4,500円(−79円) |
| 自信度 | 60% |
| 期待値 | 0.6×621−0.4×79=+341円 |
4,800円で買う想定(期待値+120円)より安く買えたことで、損切りラインまでの幅が小さくなり、期待値は+341円まで大きくなりました。サイボウズとは逆のパターンです。
長期の目線では、来期のEPSが300円・PER18.7倍なら5,610円、320円なら5,984円。逆にPER15倍まで下がれば4,117円なので、4,000円台前半まで下がることがあれば買い増しのチャンスだと考えていました。
3月19日に4,766.5円で売却
2025年3月19日、100株を4,766.5円で売りました。目標の5,200円には届かず、損切りラインの4,500円も割っていない価格です。メモは2月1日で終わっていて、売った理由の記録は残っていません。ただ、当時は「利益が出ているうちに売ってしまいたい」という気持ちが強かったように思います。
| 買い | 2025/1/31 4,576円×100株 |
|---|---|
| 売り | 2025/3/19 4,766.5円×100株 |
| 損益(手数料込み・税引前) | +18,528円 |
その後、エクセディの株価は上がり続け、2026年9月1日に上場来高値の6,290円をつけています。目標の5,200円は、売ったあとに大きく超えていきました。
ベルーナ:業績は予想以上なのに約9,600円のマイナス
不動産・ホテル事業が伸びている「隠れインバウンド銘柄」として、PERから理論株価を計算して買いました。期待値は+218円。決算は自分の予想を上回ったのに、市場の期待には届かず株価は下がり、700株を売って約9,600円のマイナスになりました。残りの100株は、株主優待のために持っています。
3銘柄を振り返って分かったこと
- 期待値がプラスの判断を続ければ、トータルでプラスになりやすい:3銘柄とも期待値はプラス。結果は2勝1敗で、負けた銘柄があっても合計はプラスになった
- 買う価格で期待値は大きく変わる:サイボウズは計画より高く買って期待値が+20円→+3円に、エクセディは想定より安く買えて+120円→+341円になった
- 3銘柄とも、目標株価に届く前に売っていた:目標を決めても、実際には途中で利益を確定したり、シナリオが崩れたと判断して売ったりしている。目標まで持つのか、途中で売るルールを決めておくのか、事前に考えておく必要がある
- 売ったあとに上がることもある:サイボウズの長期分やエクセディのように、手放したあとに株価が大きく上がることもあった
我が家の資産形成の中心(コア)は、これからもクレカ積立の投資信託です。個別株はサテライトとして、これからも期待値で判断し、選んだ理由と結果をこのブログで記録していきます。
私が投資を学んだスクール(GFS)については、良かった点も合わなかった点も含めて、正直にレビューしています。






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