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心不全療養指導士とは?在宅薬剤師が受験を決めた理由と、申請までの流れ・費用

心不全療養指導士の受験を決めた理由と申請までの流れ 薬剤師のキャリア
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薬剤師のこたろーです。私は病院の薬剤部から在宅特化型の薬局に転職し、いまは在宅医療に携わっています。

そんな私が、2026年度の心不全療養指導士の認定試験に申請しました。症例報告書を提出し、受験料も納めて、いまは11月の書類審査(症例報告書の査読)の結果を待っているところです。査読を通れば、12月に試験を受けます。

この記事では、心不全療養指導士とはどんな資格か、私が受験を決めた理由、そして申請までの流れとかかる費用をまとめます。

この記事のまとめ
・心不全療養指導士は、日本循環器学会が認定する資格。薬剤師・看護師・管理栄養士など、医師以外の医療専門職が対象
・受験を決めた理由は、①これから心不全の患者さんが増えていく ②在宅で心不全の患者さんの多さを実感した ③病院の「看板」がなくなり、外に示せる目印がほしくなった、の3つ
・流れは、学会に入会 → eラーニング → 症例報告書5例のオンライン入力 → 印刷した書類に確認印をもらって郵送・受験料 → 書類審査の結果(11月)→ 試験(12月)
・受験までにかかる費用は、公式サイトの金額で合計30,000円(準会員の場合。テキスト代は別)

この記事を書いた人

薬剤師パパ|クレカ積立と投資で資産形成を実践中|1馬力・子供2人の父

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心不全療養指導士とは

心不全療養指導士は、日本循環器学会が認定する資格です。心不全の発症や悪化を防ぐための療養指導にたずさわる医療専門職の、知識と技能を高めることを目的につくられました。

病院だけでなく、在宅をはじめとした地域でも活動することが想定されています。悪化による再入院を防ぎ、患者さんの生活の質(QOL)を良くするために、多職種のチームで関わっていく必要があります。

受験できる職種

受験できるのは、次の国家資格を持っている人です(医師は受験できません)。

  • 看護師
  • 保健師
  • 理学療法士
  • 作業療法士
  • 薬剤師
  • 管理栄養士
  • 公認心理師
  • 臨床工学技士
  • 歯科衛生士
  • 社会福祉士

これ以外の医療専門職の国家資格を持っている人は、学会の専門医の推薦を受けて、委員会に認められれば受験できます。

合格率と更新

公式サイトによると、2025年度の試験は受験者2,196人・合格者1,925人で、合格率は87.66%でした。これまでの合格率は、年によって70%台から90%台まで幅があります。

合格すると、資格認定証とピンバッジが届きます。資格は5年ごとの更新が必要です。

私が心不全療養指導士を目指した3つの理由

実は病院にいたころから、心不全療養指導士は取ろうと思っていました。ただ、「いつでも取れる」と考えて、後回しにしてしまっていました。

そんななか今回、受験を決めた理由は3つあります。

① これから心不全の患者さんが増えていく

1つ目は、これから心不全の患者さんが増えていくからです。

日本循環器学会によると、日本の心不全の患者さんは現在約100万人と推計されていて、超高齢化が進むことで少なくとも2035年までは増え続けると推定されています。この状況は「心不全パンデミック」とも呼ばれています。

心不全は、一度よくなっても、悪化と入院をくり返しやすい病気です。悪化を防ぐには、薬をきちんと飲むことや、食事・運動などの日常生活の管理が大切で、そこに医師以外の多くの職種が関わることが求められています。

出典:日本循環器学会「心不全療養指導士とは」(2026年10月17日確認)

② 在宅に移って、心不全の患者さんの多さを実感した

2つ目は、在宅に転職して、心不全の患者さんの多さを改めて実感したことです。

心不全には、進行具合で表すステージA〜Dという分類があります。2025年改訂版 心不全診療ガイドライン(日本循環器学会/日本心不全学会)の分類によると、次のとおりです(表はガイドラインをもとに、私が分かりやすくまとめたものです)。

ステージ状態
A
心不全リスク
高血圧・糖尿病・慢性腎臓病・肥満などの、心不全の危険因子がある。でも、症状や、心臓の構造・機能の異常はない
B
前心不全
心不全の症状や徴候はない。でも、心臓の構造・機能の異常や、BNP・NT-proBNPの高値などがある
C
症候性心不全
心臓の異常が原因で、心不全の症状や徴候が出ている(以前に出たことがある)
D
治療抵抗性心不全
効果が確立した治療をしても症状が改善せず、日常生活に支障が出るほどの重い症状がある

出典:日本循環器学会「ガイドライン」(2025年改訂版 心不全診療ガイドライン)(2026年10月17日確認)

心不全の症状が出ているのはステージCからですが、ガイドラインでは、症状のないステージA(心不全リスク)・B(前心不全)の段階から、早く見つけて適切に介入することが大切とされています。この「心不全予備軍」の段階まで含めると、心不全の患者さんはかなり多いと、在宅で働いていて実感しています。

③ 病院の「看板」がなくなり、外に示せる目印がほしくなった

3つ目は、自分の強みを、外に向けて分かりやすく示す必要があると感じたことです。

病院にいたころは、病院自体に「循環器に強い」という看板がありました。だから、自分に知識があれば、それで十分だと思っていました。

でも転職して、その看板がはがれました。在宅で営業をするうちに、資格や認定といった強みを持っている方が有利だと感じるようになりました。対外的に示せる分かりやすい目印として、認定が必要だと思ったんです。

病院から在宅に転職したときのことや、認定を後回しにしていたことは、こちらに詳しく書いています。

受験資格

受験するには、次のすべてを満たす必要があります(公式サイトより、2026年10月17日確認)。

  • 対象の国家資格を持っている
  • 日本循環器学会の会員(正会員・準会員)で、年会費を納めている(受験する年度の4月1日以降の入会でもOK)
  • 現在、心不全療養指導に携わっている
  • 受験者用のeラーニング講習を受けて、修了証を取っている
  • 症例報告書5例を不備なく書いて提出している(国家資格を取ったあとに経験した症例に限る)
  • 申請書類を不備なく出し、受験料を納めている

申請から受験までの流れ(2026年度)

2026年度の流れを図にすると、こうなります。日付は、日本循環器学会の公式サイトで確認したものです(2026年10月17日確認)。

心不全療養指導士の申請から受験までの流れ(2026年度)。学会入会、eラーニング受講、オンライン申請、書類郵送と受験料、書類審査の結果、認定試験

ここからは、それぞれのステップと、私がやったことを書いていきます。

1. 日本循環器学会に入会する

まずは、日本循環器学会に入会します。正会員でも準会員でも受験できますが、医師以外で心不全療養指導士を目指す人は準会員で入会することが多いようです。私も準会員として入会しました。

入会の手続きをしてから会員番号が届くまでには、支払い方法によって1〜2日ほどかかります。

2. eラーニングを受講する

次に、受験者用のeラーニングを受講します。2026年度は、申し込みが7月25日まで、受講完了が7月31日までで、総視聴時間は約7時間です。途中で止めても、別の日に続きから見られます。

私は、7月末までに受講を終える必要があったので、6月末から集中して受講し、7月11日に終わりました。

eラーニングは、受講期限が過ぎても認定試験の日まで見返すことができるので、試験対策にも使えます。

3. 症例報告書をオンラインで入力する

6月1日から7月31日までに、オンラインで受験申請書と症例報告書5例を入力します。症例報告書のおもなルールは、次のとおりです。

  • すべて別の患者さんで書く
  • 5例が全部同じテーマにならないように、2テーマ以上にする
  • 1例ずつ、確認者・指導者(所属長・部門長・循環器科の医師など)に内容を確認してもらい、押印してもらう

7月31日までは、オンラインの登録内容を修正できます。ただし、修正したら必ず保存・印刷し直して、あとで郵送する書類と内容がずれないようにします。

症例報告書の書き方や指導者の探し方は、こちらで詳しくまとめています。

4. 書類を郵送し、受験料を納める

オンライン申請のあとは、紙での提出も必要です。オンラインと郵送の両方がそろわないと、受験できません。

オンライン申請を終えると、受験料の振込案内のメールが届きます。受験料(審査料)は15,000円で、8月10日までに銀行振込で納めます。振込明細のコピーを書類に同封するので、郵送の前に振り込んでおきます。

郵送する書類の準備は、次のとおりです。

  • 受験申請書:印刷して写真を貼り、押印する
  • 症例報告書5例:印刷したものに、指導者の確認印またはサインを5例すべてにもらう(指導者の署名は手書き、施設名はゴム印などでも可)。オンラインで登録した内容と同じであることが必須
  • 提出書類チェックシートで不備がないか確認し、印刷される郵送先の情報を切り取ってA4封筒に貼る

A4封筒に入れるのは、次の5つです。8月1日〜8月10日(消印有効)に、切手を貼って郵送します。

  1. 受験申請書
  2. 症例報告書5例
  3. 資格の免許証のコピー
  4. eラーニングの修了証
  5. 受験料の振込明細のコピー(ネットバンキングなら、振込が確認できる画面のコピー)

私は振込が確認できる画面のスクショを印刷して送りました。

※2026年度の申請時の案内にもとづいています。必要な書類や手順は年度によって変わることがあるので、申請するときは必ず公式サイトで確認してください。

5. 書類審査(症例報告書の査読)の結果を待つ

書類に不備がなければ、症例報告書5例の査読が行われます。結果は11月10日ごろにメールで届く予定です。書類審査に合格した人だけが、試験を受けられます。私はいま、この結果を待っているところです。

6. 認定試験を受ける

2026年度の認定試験は、12月20日(日)の予定です。マークシート形式で、試験時間は13時〜15時。会場は47都道府県に置かれる予定で、結果は翌年3月上旬に発表される予定です。

受験までにかかる費用

受験までにかかる費用を、公式サイトの金額でまとめました(準会員の場合、2026年10月17日確認)。

項目金額メモ
日本循環器学会の入会金2,000円入会するときだけ
日本循環器学会の年会費(準会員)8,000円毎年かかる
eラーニング受講料5,000円クレジットカードか銀行振込
受験料(審査料)15,000円銀行振込
合計30,000円テキスト代は別

このほかに、試験対策のテキストもあります。2026年度の試験の出題範囲になっているのは、日本循環器学会が編集した『心不全療養指導士認定試験ガイドブック(改訂第3版)』(南江堂)です。私は、これを買うかどうか検討しているところです。

参考にした公式ページ(すべて2026年10月17日確認)
・心不全療養指導士とは
・受験資格・受験料
・資格を取るまでの流れ
・受験者用eラーニング講習
・認定試験
・日本循環器学会 入会案内(会費)
・認定試験ガイドブック
日付や金額は、年度によって変わることがあります。申請するときは、必ず公式サイトで最新の情報を確認してください。

まとめ:「いつでも取れる」と思っていた認定に、在宅で挑戦

病院にいたころは「いつでも取れる」と後回しにしていた心不全療養指導士ですが、在宅に移ってから、改めて受験を決めました。

  • 心不全療養指導士は、日本循環器学会が認定する、医師以外の医療専門職向けの資格
  • 受験を決めた理由は、これから心不全の患者さんが増えていくこと・在宅での実感・外に示せる目印がほしかったこと、の3つ
  • 流れは、入会 → eラーニング → 症例報告書のオンライン入力 → 印刷・確認印・郵送と受験料 → 書類審査(11月)→ 試験(12月)
  • 受験までの費用は、公式サイトの金額で合計30,000円(準会員の場合。テキスト代は別)

心不全療養指導士としての活動は、私がいまの働き方を続けている理由のひとつでもあります。子育てをしながらの働き方については、こちらにまとめています。

病院での経験が在宅でどう活きたか(心不全の患者さんのフィジカルアセスメントなど)は、こちらにまとめています。

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