こんにちは、薬剤師のこたろーです。私はこれまでに3回転職しています。製薬会社のMRから総合病院の薬剤部へ、病院から在宅特化型の薬局へ、そして在宅特化型の薬局の中でもう1回です。
どの転職も、結婚や子どもの誕生といったライフステージの変化がきっかけでした。この記事では、それぞれの転職について「そのときの状況」「理由」「どう探したか」「結果どうだったか」を、良かった点も大変だった点も含めて正直にまとめます。
子育てをきっかけに、働き方やお金のことを見直したいと考えている薬剤師・医療職の方の参考になればうれしいです。
この記事のまとめ
・1回目(MR→総合病院):MRの将来性に疑問を感じ、臨床をしっかり学ぶために病院へ。リクナビ薬剤師を使い、4病院を紹介してもらって3病院から内定、第一志望に決めた
・2回目(総合病院→在宅特化型の薬局):給料・夜勤・年功序列に不安。「40歳を過ぎて夜勤ができなくなったら」「管理職経験がないと転職先に困るかも」と先を考えて動いた
・3回目(在宅特化型の薬局→今の会社):長時間労働が続き、知人を通じて今の会社から声をかけてもらった
・MRの営業力と、病院で学んだ無菌調製・化学療法・ICUの経験が、今の在宅の仕事で活きている
・夜勤はなくなり休みも固定でとれるようになった一方、オンコール当番があり、残業は増えた
私のキャリアと、3回の転職の全体像
まずは全体の流れです。詳しいプロフィールはこちらにまとめています。

| 1回目 | 2回目 | 3回目 | |
|---|---|---|---|
| 転職先 | MR → 総合病院の薬剤部 | 総合病院 → 在宅特化型の薬局 | 在宅特化型の薬局 → 今の会社(同じく在宅特化型) |
| そのときの状況 | 結婚して子どもができた | 30代半ば。2人目が生まれた | 長時間労働が続いていた |
| 主な理由 | MRの将来性への疑問・転勤 | 給料・夜勤・年功序列への不安 | このままでは続けられないと感じた |
| 探し方 | リクナビ薬剤師 | 友人の紹介 | 知人を通じて声をかけてもらった |
1回目:MR → 総合病院(臨床をしっかり学びたかった)
そのときの状況と理由
最初の仕事は、製薬会社のMRでした。給料には満足していて、福利厚生も充実していました。
それでも転職を考えたのは、MRという仕事そのものの将来性に疑問を持つようになったからです。ちょうど結婚して子どもができたタイミングでもありました。MRは転勤族です。家族のこれからを考えると、この先もMRとして働き続ける自分の姿が見えませんでした。
転職のたびに、家族との時間やお金の考え方がどう変わったかは、こちらで振り返っています。
私には薬剤師の免許があります。長い人生の中で薬剤師として働く可能性があるなら、一度、総合病院でしっかり臨床を学びたいと考えました。
どう探したか:リクナビ薬剤師を使った
このときは、転職サイトのリクナビ薬剤師を使いました。
担当の方に希望を伝えたうえで、自分から「ここも受けたい」と病院を提案しました。担当の方は、こちらが提案した病院にすべて当たってくれました。募集をしていないと断られたところもありましたが、提案した病院2つと、条件に合いそうな病院を2つ見つけてきてくれて、合計4つの病院を受けることになりました。結果は3つの病院から内定をいただき、第一志望の病院に決めることができました。
良かったのは、自分が提案した病院にもきちんと当たってくれたことです。気になったのは、最初は対応が早かったのに、内定の連絡が遅かったこと。ただ、内々定のような形で決まってはいたので、あまり心配はしていませんでした。
結果:病院で学べることを一通り学べた
病院では、一般内科から外科、外来化学療法(抗がん剤の無菌調製を含む)、ICUなどの集中治療まで、一通りローテーションで経験しました。病院で学べることは一通り学べた、と思えるところまで働けたのは、この転職の大きな成果です。
2回目:総合病院 → 在宅特化型の薬局(先を考えて動いた)
そのときの状況:30代半ば、2人目が生まれた
病院の業務を一通り経験し終えたころ、私は30代半ばで、2人目の子どもが生まれました。
このころ感じていた不満・不安は、主に3つです。
- 給料が安い
- 月2〜3回の夜勤があり、体力的に厳しくなってきた
- 年功序列が強く、上のポストが詰まっていて、管理職を経験できるまで時間がかかりそうだった
「40歳を過ぎて夜勤ができなくなったら」と考えた
いちばん大きかったのは、この先のことを考えたときの不安です。
40歳を過ぎると体力が落ちて、夜勤ができなくなるかもしれません。夜勤ができなくなれば、その分の給料も下がります。そのタイミングで転職しようとしても、管理職の経験がないと、転職先に困るのではないか。そう考えて、まだ動けるうちに転職活動を始めました。
在宅を選んだ理由と探し方
転職先に在宅を選んだのは、国が在宅医療を推し進めている中で、在宅のノウハウはこれからの大きな武器になると考えたからです。
このときは、まず転職サイトのマイナビ薬剤師に登録しました。調剤薬局を3社ほど提案してもらいましたが、いまひとつピンとこず、そのまま使わなくなりました。
結局、友人からの紹介で転職しました。
結果:MR時代の営業力が活きた
転職先では、在宅薬剤師としての基本の業務に加えて、営業も自分で行いました。ここで、MR時代に身につけた営業のスキルが活きました。
病院から在宅に移ったときの転職活動や、在宅で働いてみてのリアルは、こちらで詳しく書いています。
在宅クリニックへの営業で、どんなことをしていたかは、こちらにまとめています。
3回目:在宅特化型の薬局から、今の会社へ
1社目の在宅特化型の薬局では、長時間労働が続き、このままでは続けられないと感じていました。そんなときに、知人を通じて今の会社から声をかけてもらい、転職を決めました。
今の会社も、同じく在宅特化型の薬局です。
MRの営業力と病院の臨床経験が、在宅でつながった
今の在宅特化型の薬局では、これまで積み重ねてきたスキルを、いちばん発揮できていると感じています。
特に、病院で学んだことがかなり使えています。
- 輸液や無菌調製
- がん末期の患者さんの医療用麻薬の持続皮下注について、用量や組成を提案すること
- 医師や看護師など、多職種との連携(調剤薬局で看護師さんと関わることは、一般的には少ないです)
そして、2回目の転職のときに活きたMR時代の営業力。MRで身につけたことと、病院で学んだ臨床の経験が、在宅という場所でつながった。振り返ると、これまでの経歴が、今の仕事の土台になっています。
病院で身につけたスキルのうち、在宅で「これができれば通用する」と感じたものは、こちらにまとめています。
転職して気づいた「病院時代のコスト意識の低さ」
転職して、考え方が大きく変わったこともあります。それは、病院にいたころの自分のコスト意識の低さです。
調剤薬局は、利益を求める考え方が強い職場です。一方で病院は、そこまでコストを意識しなくても安定した給料がもらえる環境でした。これは、大きい病院ほどはっきりしていると感じます。
病院を離れてみて、初めて気づいたことでした。
働き方とお金はどう変わった?(良い点・大変な点)
病院から在宅に移って、働き方は次のように変わりました。良い点だけでなく、大変になった点もあります。
| 変わったこと | 評価 | |
|---|---|---|
| 夜勤 | 病院では月2〜3回 → なし | 良い |
| 夜間・休日の緊急対応 | オンコール当番あり(今は月2回。日曜の当番が半年に1回ほど) | 大変 |
| 残業 | 病院のころより増えた | 大変 |
| 休み | ある程度、固定でとれるようになった | 良い |
良くなった点
- 夜勤がなくなった。体力的に厳しくなっていた夜勤から離れられた
- 休みがある程度固定でとれるようになった
大変になった点
- オンコール当番がある。夜勤はなくなったが、夜間の緊急対応はゼロではない
- 残業時間は増えた
年収
年収は、病院のころと比べて約100万円アップしました。
本業の収入が上がることは、資産形成でいう「入金力」が上がることでもあります。投資の利回りだけに頼らず、入金力も含めて目標を考えた話は、こちらにまとめています。
子どもが2人いると、教育資金も気になります。我が家の教育資金をどう準備するかは、こちらでシミュレーションしています。
3回の転職でわかったこと
3回の転職を振り返って、わかったことは次の3つです。
- ライフステージが変わったときは、働き方を見直すタイミング。結婚・子どもの誕生のたびに、自分の働き方を考え直してきた
- 今は困っていなくても、5年後・10年後を考えて動く。夜勤や管理職経験のことは、困ってからでは選択肢が少なくなる
- 経験はあとでつながる。MRの営業力も、病院の臨床経験も、在宅で活きている
まとめ
MRから総合病院、在宅特化型の薬局へと、3回の転職をしてきました。どの転職も、ライフステージの変化と、この先の働き方を考えたことがきっかけです。
夜勤がなくなり休みも固定でとれるようになった一方で、オンコール当番や残業の増加など、大変になった点もあります。それでも、MRの営業力と病院の臨床経験がつながって、今の仕事で活かせていることは、3回の転職で得た一番の収穫だと思っています。
子育てをきっかけに働き方を見直したいと考えている方の、参考になればうれしいです。








コメント